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高商・春らんまん:センバツで桜咲く/4 バイトも礼儀正しく /群馬

高商・春らんまん:センバツで桜咲く/4 バイトも礼儀正しく /群馬

◇お金の大切さ実感

 「電話の応対がきちんとできていない」

 練習後、選手だけで行うミーティングで1人が手を挙げて言った。ミーティングでは普通、技術面の課題や練習での反省点などを話し合う。甲子園に出場する野球部ならプレーの話に終始しそうなものだが、高崎商では生活態度や接客マナーが議題になることも珍しくない。「バントの時は45度の構えで」など、技術面の具体的なアドバイスとともに、「自分からしっかり名乗って相手の名前も確認しよう」と改めて電話マナーを話し合うことはよくある。

 実際、にぎやかな部室に電話が鳴ると、「静かに」。最も電話の近くにいた井上寛悠選手(2年)が受話器を取った。「こんにちは、高崎商野球部の井上です」。仲間同士のくだけた会話から一変。静まり返った部室に丁寧な言葉が響いた。「入部当初はびっくりした。でも、先輩がきちっとやっているのを見て、必要なのは野球の力だけじゃないんだと思った」(井上選手)。

 礼儀正しさは別の場面でも生かされる。学校から自転車で約5分の食品スーパー「角上魚類」で、部員たちは毎年、繁忙期の年末にアルバイトを経験する。「野球部員はある程度の上下関係を心得てるから、お客さんに対するマナーがとてもいい」と、高商OBでもある岡田幹雄店長(56)は目を細める。「もちろん、力も根性もある。うちは生鮮魚類を扱うから、水は冷たいし魚のにおいがするしで若い人は嫌がるんです。でも彼らはいつでも元気がいい」。さらに、日ごろの練習で鍛えられた声は活気ある職場にぴったり。高商ジャージーに前掛け姿で働くため、どうしても目立つが、買い物客の評判は上々という。売り場で商品の補充に精を出していた新井郡選手(2年)には、大勢の買い物客をかき分けて初老の男性が近寄ってきた。「関東大会見たよ。よくやったね。これからも応援してるからね」。昨年の暮れはセンバツ出場の可能性を知る人も多く、あちこちで「頑張って」と声がかかった。

 実は、アルバイトの大きな狙いは他にもある。グラブ、シューズ、遠征費--と、野球にはどうしてもお金がかかる。一岩隼人選手(2年)は「実際に働いてみて、親はこんなに苦労してお金を稼いでくれているんだなあと思った。買ってもらえるのが当たり前だったけど、大切に扱うようになりました」と話す。「お金の大切さを実感してくれれば」という住吉信篤監督の期待を、選手らは自覚していった。

 毎日、選手だけのミーティング後、町田和麻主将(2年)が住吉監督に内容を報告する。監督は聞き役に徹する。「上から言って分からせるのは簡単。でも、選手自ら気づいて変わってくれるのが理想なんです」

 年末のアルバイトを経て、以前より丁寧に手入れされたグラブやシューズが部室のたなにぎっしりと並んでいた。


いい話です。しつけは大事ですね。。
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by foobird3 | 2006-02-17 01:00